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芸術学部

プロジェクト演習Ⅲ 「東五六ブランディングプロジェクト」

デザイン領域の岡です。

後期の授業と卒業制作展も終わりましたが、今回は3年生後期の授業から「プロジェクト演習Ⅲ」の「東五六ブランディングプロジェクト」のプレゼンの様子をご紹介します。

「プロジェクト演習Ⅲ」は、産官学連携の演習授業で、大学がある京都市や東山区、周辺の企業、団体などと連携した複数のプロジェクトが授業内に立ち上げられます。自分が興味のあるプロジェクトを選択できるので、学科内の他コースの教員や学生とも関わりながら普段の専攻とは違う経験ができるというのも魅力です。以前紹介されていた「根付制作プロジェクト」と同じ演習授業です。

今回ご紹介する「東五六ブランディンプロジェクト」は、清水寺へ続く「茶わん坂」と呼ばれる通りで陶磁器を販売する株式会社東五六さまと連携したプロジェクトで、後期のあいだ同社のブランディングをテーマにして、ショップや商品を制作している工房への見学や、社長を交えてのディスカッションをしながら取り組みました。

グループごとにブランディングの手法は違いますが、最終プレゼンではそれぞれで企画、デザインしたものを提案しました。

このグループは、若年層へのアピールを狙って現状のロゴや名刺、ショッパーなどの印刷物をあらたにデザインしました。最終プレゼンではモックを制作してディテールも詳しく説明していました。

「陶器の表情」をコンセプトにしたグループは、東五六さんで扱う商品を撮影して、惑星に見立てたシリーズ広告を提案しました。

プレゼンでは、こんな感じで実際の駅のサイネージ広告を想定していました。サイネージでは陶器の背景になっている宇宙の星々が瞬いていました。

ほかにも、SNS投稿のための商品撮影や動画編集方法をマニュアルとしてまとめて、SNSの運用方法を提案するグループや、飲食店とコラボした期間限定のイベントを企画するグループなど、いろいろな提案がありました。

プロジェクト演習は、大学外の企業や団体の方々とデザインを通して関われるという実践的な授業です。自分がデザインしたものをプレゼンテーションして、相手を説得する、納得させるということは普段の課題制作ではなかなか得られない経験で、しかもとても難しいことです。相手が喜んでくれることもあれば、反応がいまいちなこともあります。ある意味で、自分のデザインが社会に通用するかどうかを試せる場でもあると思います。こうした経験をたくさん積んで将来に役立ててほしいと思います。

デザイン領域 ビジュアルデザインコース 准教授 岡達也

プロジェクト演習Ⅲ 根付制作プロジェクト
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