建築学部 建築学科
Faculty of Architecture
建築デザインと伝統建築。
2つの領域と融合領域の特色を活かし、
これからの時代の建築を考える。
本学部では、次世代に求められる建築を表現する力を育むため、多様な専門分野の教員の指導により、インテリアから都市計画まで幅広く学びます。個人住宅や商業施設、公共施設、さらに大きな観点からまちづくりや都市計画、ランドスケープについても学びます。
また、京都という歴史的にも最高の環境の中で、伝統建築に関わる知識や技術を一から学ぶことができます。さらに建築デザインと伝統建築の融合領域を学ぶことも可能で、例えば歴史のある建物や街を現代の生活空間に再生するなど、持続可能性を求めるこれからの社会に対応した建築やまちづくりについて考えることもできます。

伝統先端
Traditional × Latest
伝統と先端をオーバーラップさせる、
京都で初めての「建築学部」での学び。
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伝統に学ぶ
KYOBIのキャンパスは、京都の歴史・文化を色濃く残す地域にあり、学生の街・京都の中でも最高の立地条件を備えていると言えるでしょう。京都東山キャンパスから少し足を延ばせば、そこには寺社仏閣、京町家、路地、近現代建築など、多種多様な建築物が存在します。それらを直接見て触れて、さらには調査を通じて蓄積された歴史の中にある技術と智恵を学び、現代に生かせるような教育プログラムを用意しています。
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先端に学ぶ
建築はさまざまな分野から成り立ち、工学的な面でも芸術的な面でも日々進歩しています。それは、より豊かな建築や都市をつくるためであったり、環境問題などの現代のさまざまな解決すべき問題に対応するためです。設計の技術的な面で言うなら、近年ではコンピュータのスキルは必須です。そのような最新の知識と技術をわかりやすく修得できるような学びを展開します。
学びの特色
Features of Learning
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Feature 01
各領域を横断したカリキュラムで、
建築空間の新たな可能性を追究する。1年~3年次前期までは図面表現などの基礎的内容からはじめ、その後、建築空間の課題解決能力を高める演習などを通して段階的に建築設計を学びます。3年次後期より建築デザイン・伝統建築・融合領域のいずれかを選択し、より専門的に学びます。さらに大学院に進学し、専門分野を深めることも可能です。
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Feature 02
美術的な構成力や表現力とともに、コンピュータスキルも身につける。
「構成基礎演習」や「デザイン作図演習」などの科目を配置し、美術的な構成力や表現力を身につけます。また、急速なデジタル化により、多くの建設業界の企業で導入されているCGやBIMなどのコンピュータ技術を学ぶ演習授業も用意しており、将来の職場で即戦力となるスキルを身につけることができます。
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Feature 03
二級建築士や木造建築士、インテリアプランナー資格が在学中に取得可能。
建設業界では資格が重要な意味を持ちます。KYOBIは、「二級建築士・木造建築士」資格の在学中取得ができる唯一の大学です。建築士資格を在学中に取得しておけば、就職に有利なだけでなく、一級建築士の最短合格など卒業後のキャリア形成を有利に進めることができます。
研究室
Laboratory
京都で学び世界へ羽ばたく。建築の多様な分野を思う存分探究することができます。
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建築デザイン領域
安田研究室
現代社会に貢献できる建築とは何か、魅力あふれる建築空間を提案する。
本研究室ではフィールドワークを通して、歴史的に変化してきた街の構造を理解し、都市における人々の現在の暮らしを観察し、分析を行います。その中から都市環境におけるさまざまな課題を発見し、建築によって解決する方法を模索することで、魅力あふれる空間の提案を行います。また、現代に特有なコミュニティのあり方を考え、関連する文献や既往研究の調査から、地域とのつながりを踏まえた、より適切な空間構成について研究しています。現代建築の設計事例の丹念なリサーチを行い、海外の建築物や歴史的な建築物の事例も踏まえ、最適解は何かディスカッションを通して考えます。建築の機能、構造、室内環境を一体として捉え、現代の技術で実現できる次世代の建築の創造を行います。さらに建築見学会、学外設計コンペへの参加、模型制作、 BIMを使ったCGやアニメーションの作成を通して、社会で実践的に役立つ技術の習得を行います。
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建築デザイン領域
新海研究室
分野・領域を横断するデザイン。
建築、都市、環境、情報など多岐にわたる専門分野をカバーする本研究室では、異なる研究テーマに取り組む学生達がディスカッションに参加し、互いに刺激し合います。デザインの実務では、他の専門家との協働が欠かせません。学生達には立場や専門が異なる人とのコミュニケーションから発見するものが沢山あることを体感して欲しいと考えています。身近なことから何かを感じ取り、デザインのヒントにできるよう感性のアンテナ感度を上げてください。
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融合領域
山内研究室
街の雰囲気のちがいとは何か。
街の雰囲気は場の個性や特長といった、場の固有性のことと定義できるように思います。本研究室は「場の固有性」を大きなテーマに掲げています。近年は「地形と景観の関係」に焦点をあてて議論してきました。卒業研究では特定の敷地に建築やランドスケープの提案を行います。どこに何をつくるのか、本研究室は「どこに」の部分にこだわります。ぜひ一緒に「人、物、場、時、事の快適で心地よく美しい関係づくり」を創造しましょう。
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融合領域
森重研究室
社会の中での建築のあり様を多面的に捉え、建築とまちのつながりを考える。
社会の中での建築・住宅のあり様について、空間の使われ方や使い手の考え方、建築を取り巻く社会の仕組みなど、多様な側面から捉えるとともに、建築とまちとのつながりを考えることを大きなテーマとしています。京都の町家や路地のような歴史的な市街地の空間も対象とし、その現代的な価値は何か、未来につないでいくための障害は何かといった視点から、研究と提案を行います。
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伝統建築領域
大上研究室
社寺建築はどのように設計されたのか?
歴史的建造物はどのように設計されてきたのか?について研究しています。本研究室では「設計」とは寸法を決定する優先順位であると捉えて、研究を行っています。そのため時には実際の建物の実測調査にも出かけ、古文書を解読することもあります。実は近世以前の社寺建築がどのように寸法決定されてきたかは、ほとんど明らかになっていないのです。それを解き明かすのが本研究室の主要な課題です。そして、その研究成果をもとに、実際に失われた遺跡や上部を失った三重塔や楼門などを3次元CADやCGを用いて立体的に復原し、さらにはアニメーションまで作成しています。何百年も前の失われた技法や古建築を最新の I Tテクノロジーで現代に蘇らせる一連の研究は、現代建築設計にも通じるものがあり、学生諸君の興味は尽きません。
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伝統建築領域
井上研究室
日本の歴史的建造物や街並み、遺跡などの文化遺産を保存・継承する。
日本には社寺や町家、民家、城郭、煉瓦造などの近代建築やそれらが集合した街並みが数多く残っています。また、かつての宮殿や武家屋敷など、現代では消失したものも、その史料や遺跡などが残り、現代生活と深く関わっていることも特長でしょう。本研究室では、これらの文化遺産を保存し後世に継承していくため、フィールドワークや史料調査の研究を行い、文化遺産の現代における意義やこれからの在り方について模索しています。
学部長メッセージ
Message
取得資格・卒業後の進路
Qualifications & Career
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在学中に取得可能な資格
- 二級建築士※
- 木造建築士※
- インテリアプランナー
- 色彩検定
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- TOEIC®
※グループ校(京都建築大学校 KASD)とのWスクールシステムにより開講するキャリアサポート講座=建築士受験資格取得講座(2年間)の受講が必要
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卒業後に取得をめざす資格
- 一級建築士※1
- 1級建築施工管理技士※2
- 2級建築施工管理技士※3
- ※1免許登録には2年の実務経験が必要
- ※2卒業後3年の実務経験で受験可能
- ※3卒業後1年の実務経験で受験可能
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主なめざせる職業
- 建築士
- 都市計画プランナー
- 保存修理コーディネーター
- 建築施工管理技士
- 店舗デザイナー
- 復原設計技術者
- 空間デザイナー
- インテリアコーディネーター
- 都市計画にかかわる行政職(公務員)
- インテリアプランナー
- 木造建築士
- 宅地建物取引士
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主な就職先
- ハウスメーカー・工務店
- 建設会社(ゼネコン)
- 建築設計事務所
- 設備・リフォーム会社
- 店舗・インテリア会社
- 官公庁・公共機関
- 建築コンサルタント
- 不動産関連会社
- 大学院進学