2021年度に生川研究室が発足して、5年目になりました。卒業制作では、平井咲帆さんが論文部門で優秀賞・審査員特別賞、横田陽春君が設計部門で優秀賞を受賞しました。今年度配属された新4年生のみんなが模型制作をはじめいろいろお手伝いしてくれたことが素晴らしい結果につながったと思います。また、一昨年の生川研究室1期生の廣田崇介君に続き、辰野霧風君が一級建築士に合格しました。卒業生の活躍ほど嬉しい知らせはありません。近年難化が進んでいる一級建築士を20代半ばで資格取得できていることは、これからの設計人生において大きなアドバンテージだと思います。ただ、建築の道はまだまだ先は長いです。是非、いろいろな経験を積んで更なる成長を期待しています。








2025年度の生川研究室は、大学院生3名、学部生名の併せて12名となっています。初めて大学院生が配属されたこともあり、大学ならではの先輩と後輩の良いつながりが生まれることを期待します。自身も先生というよりはむしろ先輩から多くのことを手取り足取り教えてもらいました。生川研究室のメンバーもそのような良き学び合いの場になることを願っています。
4月からは本格的にゼミが始まり、週に一回、個別エスキスと全体発表を行っています。今年度から「卒業制作」改め「卒業研究」に科目名が変更されたこともあり、大学として単なるアウトプットだけでなく、そこに至るまでのプロセスや論拠(エビデンス)に力点を置こうとしています。当研究室では、前期を研究、後期を制作とし、研究に軸足を置いたゼミ活動を展開しています。
後、建築は実学のところも多く、机上ではなく現場でしか学べないことが多くあります。今年はプロジェクトが目白押しで、①東山いきいき市民活動センターの交流スペース改修、②市営醍醐中山団地の住戸改修、③企業と連携した京町家再生プロジェクト、が絶賛稼働中です。
東山いきいき市民活動センターの交流スペースの改修は、森田優祐君(M1)がKYOBI建築研究会(大学公認のサークル)の部長として自ら請け負ってきたプロジェクトで、当時2年生有志が中心となって計画を練りました。実際の作業(天井塗装、什器制作、カーテン草木染めなど)にはサークルに所属している1年生をはじめ、関係者の友人10数名の協力により、何とか工期の4月頭に間に合わせることができました。引き渡しの後は、打ち上げを兼ねてのお花見は楽しい時間となりました。




市営醍醐中山団地の住戸改修は、森重幸子先生およびゼミ生との共同プロジェクトで行っていまして、小泉ななほさん(M1)をリーダーに、太田嵩人君(B4)が中心となって取り組んでくれています。このプロジェクトは京都市内の8大学とも連携しており、キックオフイベントは市役所の正庁の間で行われました。現在、概ねプランの方向性が決まり、平面詳細を詰めていっているところです。8月末までに実施図面を書きあげて、年内には改修住戸が完工する予定です。


企業と連携した京町家再生プロジェクトは、京町家作事組とのコラボ企画でもあり、町家好きの4年生の三島奈月さんを筆頭に新2年生7名で構成する精鋭メンバーでスタートします。これから現場見学やプランの立案、改修現場を経て、年度内には完成する予定となっています。大学の広報も参加していますので、時々進捗がKYOBIブログで紹介されると思いますので、是非楽しみにしていてください。

最後に、藤本ももさん(B4)が京都府建築士事務所協会主催 未来の京都 建築デザインコンペ2024「新しい世界の生まれるところ」で奨励賞を受賞しました!本当におめでとうございます。これからも是非頑張ってください。
最後に毎年恒例の研究室配属後の新歓コンパの様子です。みんな仲良く良い学び合いになることを祈っています。


(教授 生川慶一郎)