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建築学部

安田研究室の紹介 2025

みなさん、こんにちは。安田光男と申します。当研究室には大学院生4名、学部生9名の合計13名が所属しています。毎週行われる「研究会」では、それぞれの学生が準備してきたプレゼンテーションを発表し、研究室のメンバーで共有します。発表を聴くことで、第3者の視点から気づくことも多く、発表者自身が見落としている点に気づくことがあります。

研究会の様子

安田研究室では「フィールドワーク」を重視しています。研究活動の一環として、さまざまな地域や建物を調査するために実際に現地に出かけます。現地で五感を使って感じ取ることや、その場所にいる人たちから直接学ぶことで、研究が劇的に進展することがあります。こうした経験を通じて学ぶことが、研究室での活動の醍醐味です。

美山かやぶきの里にて
萱葺屋根の補修作業の様子

今年度の合宿では、美山・京北を訪れました。旧山国小学校は木造の非常に魅力的な建物で、構造や内外装はもちろん、机や家具などの調度品も全て木材で作られていました。元教員の西山さんにご協力いただき、廃校となった小学校の現在の利用状況や、銅鏡や勾玉を発見した生徒のエピソードについてお話を伺いました。

旧山国小学校にて
旧山国小学校にて

また、北桑田高校を訪れ、授業の様子や木材加工設備を見学しました。林業を専門とする京都フォレスト科の井口先生から、授業内容や木材加工設備について詳しく紹介していただきました。さらに、近隣の大学や病院からの依頼を受けて、木製の加工品や丸太小屋を制作するなど、地域に密着したプロジェクトで実践的な学びを得ることができることが分かりました。

授業風景
加工設備の見学

また、世界遺産の高山寺では、伝統的な美しい空間に触れることができました。特に高山寺の石水亭は斜面に建てられているため、縁側と庭園の関係がとても特徴的で、伝統的な建築でありながらも現代の建築にも応用できる斬新な印象を受けました。ゼミ生たちは、それぞれどんな思いを抱いたのでしょうか?

石水亭にて
石水亭にて

いよいよ卒業制作に向けて準備が始まります。これから社会に羽ばたくゼミ生の皆さんが、卒業に向けて大きく成長していくのを楽しみにしています。

2024年度 小森魁さんの作品 せんだいデザインリーグ100選・赤レンガ卒業設計展100選に入選

2024年度のゼミ生である小森くんの作品が、せんだいデザインリーグ100選および赤レンガ卒業設計展100選に入選しました。私も3月に仙台で行われた審査会に出席し、その動向を観察してきました。非常に素晴らしい作品に仕上がっており、今後のゼミ生にも大いに参考になると思います。今年度のゼミ生たちの活躍にご期待ください。

以上です。ご一読ありがとうございました!

(教授 安田光男)

北岡慎也 研究室(伝統建築領域)の紹介
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