こんにちは、建築学部の杉本です。
今年の夏は昨年にも増して、本当に厳しい暑さでしたね。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、9月半ばを過ぎても30度超えの日が続いて、もう季節感はどこへやら…。それでも朝晩は少しずつ過ごしやすくなってきました。
さて、今回は杉本研究室の活動をご紹介します。
研究室のこれまでと卒業生たち
杉本研究室は今年で3年目。これまでに21名の学生を送り出してきました。
先日、昨年度卒業したばかりのOB・OGたちが研究室に遊びに来てくれました。社会人生活はまだ数か月ですが、話を聞くと「毎日大変!」とか「職場で学ぶことが多い!」といった声が。顔つきも学生の頃よりぐっと引き締まり、頼もしく見えました。これからの成長がとても楽しみです。
ちなみに過去の卒業研究の一部はこんな感じです。


後藤祐那 卒業論文(2023年度 最優秀賞・学長賞!)


村木駿太 卒業設計(2023年度)


上杉格馬 卒業設計(2024年度)


新田弥生 卒業設計(2024年度)
ゼミ生それぞれが、自分の関心を深めて作品や研究につなげているのが特徴です。
今年度は14名が在籍。大所帯なので、火曜チームと金曜チームに分かれてゼミを行っています。

前期の活動はこんな感じ👇
★前期の活動その1:事例研究★
それぞれが興味を持った建築作品を調べ、コンセプトから配置計画、パースまでを、自分の作品と仮定してまとめ、発表しました。












★前期の活動その2:旧青葉幼稚園プロジェクト(齊藤ゼミと合同)★
富山県南砺市福野地区で、空き家になっている園舎の活用を考えるプロジェクト。現地調査やヒアリングをして、図面・模型をまとめ、学内発表や施主さんへのプレゼンも経験しました。リアルな社会課題に挑戦できた貴重な時間でした。








★前期の活動その3:フィールドワーク★
やっぱり“実物を見る”ことがいちばんの学びです。
訪問先は、コモンシティ星田、枚方T-SITE、寝屋川市立中央図書館、安藤忠雄展、グラングリーン大阪、聴竹居、NEXT21、空堀商店街…と盛りだくさんでした!







★読書で広がる視野★
ゼミでは、各自が気になる本や論文を読み、発表する取り組みも続けています。
今年も「やさしさのある空間デザイン」に関心を持つ人が多かった印象です。
- 『まちを演出する―仕掛けとしてのデザイン』
- 『ケアする建築 「共存の場」の思想と実践』
- 『心をいやす環境デザイン』
- 『子どもまちづくり型録』
- 『認知症世界の歩き方』
- 『高齢者のためのデザイン』 など
少子高齢化を背景に、高齢者や子どもに関わるテーマを選ぶ人が年々増えているのも特徴です。



★夏休みの宿題★
2か月の夏休みは、もちろん“しっかり宿題”を出しました(笑)。
- 敷地調査
- 文献を読んでテーマの位置づけ確認
- コンセプトづくり
- 敷地模型づくり
- リノベーション組は現況図の入手と図面化
秋からは、卒業制作に向けて、着々と準備を進めてもらっています。どんな作品が飛び出すのか、とても楽しみです!
今年も14人のゼミ生と一緒に、笑いあり、悩みあり、充実した時間を積み重ねていきたいと思います。
(文責:杉本直子)