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芸術学部

好きこそものの上手なれ

こんにちは

デザイン領域CULTURE DESIGNコース担当の津村です。

今日はCULTURE DESIGNコースの学生はどんな事をしているのかを紹介したいと思います。

CULTUREとは日本語での文化を指します。文化と聞くと伝統文化を想像し、文化を守っていくというイメージが浮かぶかも知れませんが、そうではありません。新しい文化を創造するというイメージを持ってもらえたらとっても嬉しいです。

新しい文化はこれまでの文化があるからこそ、その上に立ち上がります。もはやサブカルチャーという呼称が正しいのかも分からなくなってきた世界に誇る現代の日本文化、アニメやゲーム、ボーカロイドなども伝統的な日本文化の精神性が脈々と受け継がれている事は疑う余地もありません。

そして、CULTURE DESIGNコースのモットーは「自分の一番好きな事、得意な事で勝負する」です。好きこそものの上手なれと言いますが、好きな事というのはやるなと言われても暇さえあればやります。好きでない人からすればそれは苦痛を伴う鍛錬に感じるでしょう。好きという事は絶対的なアドバンテージです。現代を生きている若者たちが自分の「好き」を磨き上げ社会に発信し、自分たちの時代の力強い文化を創造していって欲しいです。

実習では文化に関連するテーマの色々な課題が出されますが、学生たちはその課題を自分の土俵に引きずり込んで自由に表現しています。

それでは、CULTURE DESIGNコースの2・3・4年生がどんな事をしているか紹介します。

まず2年生です。

この課題は広く日本文化に関するもので広く知られているものをモチーフやテーマとして自分の得意なかたちでアウトプットするというものです。

これはイラストを描くのが好きで戦国武将も好きという学生が本能寺焼討の図を引用したパロディー作品です。2枚目が元ネタになります。よく見ると細かい所まで面白くパロディーしていますね。3枚目と4枚目は面白いから冊子も作りたいと言って作り始めてまだ出来ていませんが、やはり好きな事はいくらでもやりますね(笑)

では2年生をもう一人

これは能面をモチーフとしたネイルアートです。誰もが知っているものをモチーフに本来とは違う使い方をして新しい価値を生み出しています。高校時代から趣味でネイルをやっているそうですが、趣味で終わらせるなんて勿体ないですよね。

次に3年生の教室を覗いてみましょう。

今3年生が取り組んでいる課題は「現代における信仰のかたち」というテーマです。僕の家もそうですが、核家族化により神棚や仏壇のない家が珍しくない現代では宗教という大きな信仰のかたちが求心力を弱め、小さく多様な信仰のかたちへと変化しています。3年生になると何だか小難しくなりますが、簡単に言えば『あなたは何を拠り所にしていますか?』という事です。

拠り所にしているもの、信じているものは自分の感覚、自分自身。色々なスタイルに扮してこの世界と自分の関係を強く表現するセルフポートレート(上の写真)です。まだ発表前なのでモザイクをかけていますがそれでも自分を信じているっていうのが伝わりますね。

下の写真は別の日で、友達も付き合って白い服を着ています(笑) これから撮影室に写真を撮りに行くところです。 完成が楽しみです。

最後は4年生の卒業制作です。

高校時代に書道の全国大会で優勝経験があり大学では一貫して書の造形性の研究に取り組んできたこの学生によると、書の造形には見えている平面だけでなく実際には奥行きや空間が存在しているそうです。卒業制作では書の3次元性を可視化する事にチャレンジします。

墨の代わりにアセトンを筆に含み紙の代わりに発砲系素材に書くことで、アセトンが発泡系素材を溶かして圧力やアセトンの滲みによる造形が穴として深さ方向に出てきます。

アセトンで溶かされて出来た穴に水性樹脂を流し込み、再びアセトンで発砲素材を溶かして形を取り出します。写真はその実験をしているところです。

上の写真は高校の卒業制作で書いた甲骨文字で、大学の卒業制作では同じ文字を3次元的に表現します。下の写真はダウンスケールで実験したものです。

本番では1つの文字が45cm立法ほどのかなり大きな作品になります。全体での見せ方を含めここから追い込んでいきます。 是非、卒業制作展で完成形を見て下さい。

学生達によく言っている印象派の巨匠、クロード・モネの言葉があります。

百の欠点を直している暇があったら一つの長所を伸ばせ

「好き」しか勝たん! CULTURE DESIGNコースでした。

デザイン領域 CULTURE DESIGNコース 教授 津村健一

大学生がすべきこと 「人との出会い、事や物との出会い」を楽しむ
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