4月19日(土)より「けいはんなみゅーじあむ展」第一期「有職御人形司 伊東久重・御所人形師 伊東庄五郎 御所人形展~京の雅な美術工芸の世界~」が始まりました。
初日には伊東久重氏による講演会を、芸術学部 田中正流准教授が聞き役となって開催。幅広い年代の聴講者 約40名が参加されました。


伊東家は、江戸時代中期(18世紀前半)に初代庄五郎が人形師として身を立てたことに始まり、3代目の時に宮中出入りの人形師として「有職御人形司 伊東久重」の名を賜りました。以後、皇室の慶事に用いられる御所人形を代々制作されています。
このたびの講演会では、伊東家の歴史や御所人形の制作工程などをスライドも用いて分かりやすくご説明いただきました。




30 年以上自然乾燥させた桐材を彫って古い和紙を貼り、何度も繰り返し胡粉を塗り重ねて磨きあげるという御所人形独特の丹念な手作業など、滅多に目にすることのできない様子に、聴講者の方たちは惹きこまれるように聞き入っていました。

同展覧会は5月18日(日)まで開催しています。ぜひ愛らしくも気品のある御所人形に会いに足を運んでみてください。
「けいはんなミュージアム展」ホームページ