このたび、「輝く未来に繋がる人財を育成する」を理想に掲げて関西圏で不動産の再生事業を展開されるカンパニートラスト株式会社さんのお声かけにより、京都市内に残る明治28年(1895)築の京町家の再生プロジェクトに、KYOBI生たちが専門家の方々とともに取り組むこととなりました。

京都の伝統ある町並みを形成する貴重な建築物である「京町家」。京都市を中心に保存・活用が推進されてはいるものの、老朽化や維持管理の問題から年間800件が取り壊され、減少の一途をたどっています。今回の取組はこのような京町家について、次代を担う学生たちが建築物としてのハード面だけでなく、その伝統を受け継いできた人々の想いといったソフト面も見つめ、新しい京都のまちづくりに繋がる活用提案をしようというものです。


5月15日(木)、プロジェクト第1回として京都東山キャンパスでオリエンテーションと京町家についての講義受講が行われました。
まずは関係者の皆さまと学生たちの顔合わせ。カンパニートラスト株式会社代表取締役社長 橋本圭介氏をはじめ、本プロジェクトの監修・協力・後援の皆さまから激励の言葉をいただきました。


続いて学生たちも、今回のプロジェクト参加への意気込みを一人ずつ述べました。



入学時から京町家に興味を持っていた学生もいれば、「何か新しいことをしたい」という気持ちから参加した学生も。それぞれ動機は異なるものの、京町家再生を通して学びを得たいという強い意欲が感じられました。これから始まるプロジェクト体験を通して、橋本氏の言葉にあった「仕事とはなんぞや」という将来の仕事に繋がる深い学びを得ていけることでしょう。


オリエンテーション後の生川教授による講義「京町家のいろは」も、学生たちは5限までの授業後とは思えない集中力で聞き入っていました。
「人を想い、暮らしをつくる」プロジェクトの進展は、本TOPICSで今後も随時紹介してまいります。