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「京町家再生プロジェクト~人を想い、暮らしをつくる~」第2回が実施されました

5月29日(木)、KYOBI生たちが専門家の方々とともに取り組む「京町家再生プロジェクト~人を想い、暮らしをつくる~」(主催:カンパニートラスト株式会社)第2回が実施されました。

今回はまず、第1回の終わりに出された課題・京町家再生における「ペルソナ」と「コンセプト」について、学生たちが一人ずつ発表しました。
京町家再生の企画提案を考えるには、そこに住むことになる人物像(ペルソナ:年齢・職業・世帯年収・家族構成・性格・信条・趣味など)とその要望に応じる核となるコンセプトが必要です。

アーティストや退職を控えた夫婦、建築学生など、学生たちが思い描いたペルソナはそれぞれに異なり個性溢れるものでしたが、コンセプトは「つながり」「文化」「自然」など、第1回の生川教授の講義で学んだ京町家の大切な要素がしっかり反映されていました。

本プロジェクトで設計を担当される末川協氏(末川協建築設計事務所代表/一級建築士)からも、それぞれのペルソナが面白かった、コンセプトにあったように古い建物を活かす意義を考え、京町家に敬意をもってプロジェクトに取り組むように、とご講評をいただきました。

さらに、カンパニートラスト株式会社代表取締役社長 橋本圭介氏からも、どのようなものを提供すればお客様に喜んでいただけるか考えることが第一の仕事において「ペルソナ」はとても大事で、今回の経験は建築の仕事で必ず役に立つと示唆いただきました。

続く末川氏による講義「京町家の改修の考え方と実践事例について」では、「環境の有限性をわきまえた共存の原則」「自然に近い暮らし」といった「京町家の理解」から、「京町家改修の考え方」まで、具体的な改修事例も交えて、京町家の設計・監理に長年携わってこられた方ならではの経験に基づくお話をいただきました。

学生たちは回を重ねるごとに「京町家再生プロジェクト」についての理解を深め、より意欲を高めている様子です。
次回はいよいよ再生予定の京町家の見学。これまでの講義で培った知識を総動員して、現場でより多くのことを吸収することが期待されます。

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