6月8日(日)、KYOBI生たちが専門家の方々とともに取り組む「京町家再生プロジェクト~人を想い、暮らしをつくる~」(主催:カンパニートラスト株式会社)第3回が実施されました。
今回は京町家の再生現場を視察するフィールドワークです。

まずは本プロジェクトの対象となる京町家に伺い、施工を担当される髙田工務店代表・髙田聡氏の案内のもと、現状を確認しました。


髙田氏より事前に説明のあった京町家の改修プロセスを頭に入れて、不陸調整(経年劣化によって発生した構造物の仕上がり面や建材の接合面の凹凸を修繕すること)の必要な柱や建具の様子などを確認し、重要な部分は実測も実施。




主要メンバーの2年生は皆、木造建築士・二級建築士の資格試験の次年度受験に向けて勉強中で、4年生の先輩メンバーには両資格取得者もいます。日々の学びが現場で生かされ、意欲的な行動や鋭い質問に先生方も指導に熱が入るようでした。


続いて、本プロジェクトを監修される一般社団法人 京町家作事組による先斗町の改修現場2件の見学へ。
第2回で講義いただいた末川協氏(末川協建築設計事務所代表)も加わり、講義で伺った京町家の伝統構法とその修繕方法について、間近に見聞きしながら学びを深めました。




柱の痛んだ部分を取り除き新しい材で継ぎ足す伝統的な修繕方法




施工中の現場でなければ得られない学びが多々あり、貴重な体験に学生たちのテンションもさらに上がったようでした。
今回の経験を踏まえて、それぞれが思い描く「人を想い、暮らしをつくる」京町家再生の提案をどのように発展させることができるのでしょうか。学生たちのがんばりに期待が高まります。
