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「手のなかの妖怪-工芸にみる妖のすがた」@鴨川七条ギャラリー開催中

けいはんなみゅーじあむ展 第二期「妖怪展 百鬼夜行音絵巻~聞こえる妖怪たちの行進~」の関連展示として、「手のなかの妖怪-工芸にみる妖のすがた」を京都東山キャンパス内の鴨川七条ギャラリーで開催しています。【2025年6月29日(日)まで】

芸術学部准教授 田中正流先生ご所蔵の郷土玩具コレクションならびに本学芸術学部とグループ校・京都伝統工芸大学校(TASK)の学生たちの作品から、妖怪をモチーフにした作品を集めた展示です。

田中先生の郷土玩具コレクションは制作された地域・時代ともに幅広く、さらに途絶えかけた郷土玩具を再興する活動の中で生み出された作品も含まれています。

その一つで田中先生イチオシの作品が《鳥取張子 REPRODUCT/猩々面》YANAGIYA REPRODUCT。
YANAGIYA REPRODUCT」は2020年に始まる鳥取市の郷土玩具の制作チームです。2014年まで 86年間にわたり郷土玩具を作り続けた工房「柳屋」の跡を継ぎ、チームメンバー各自の得意分野を活かした分業で柳屋さんの郷土玩具制作に取り組んでいます。現在は30種ほどの柳屋さんの郷土玩具が復元され、鳥取市内のお店やオンラインで販売されているそうです。

今回の展示では、田中先生が柳屋さんの工房で頼み込んで作っていただいた最晩年の《鳥取張子きりん獅子舞》や、同じく柳屋さんの《きりん獅子》も併せて展示されています。
先の作品とともに鳥取の伝統芸能「麒麟獅子舞」をモチーフとしており、幸福をもたらすとされる獅子舞と、その先導を務めるあやかし・猩々(しょうじょう)が愛らしい姿に表されています。

「妖怪」を通して、日本の伝統文化とその継承についても深く学ぶことができる今回の展覧会。京都東山にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

【展示概要】
会期|2025 年5月24日(土)~ 6月29日(日)  ※会期中無休
会場|京都美術工芸大学 鴨川七条ギャラリー(京都東山キャンパス内)
時間|平日 10:00~18:00/土日祝 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
入館料|無料

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