京都東山キャンパスに隣接する上堀詰町の空き家を学生たちの手で解体し、実際の建築を教材として学びを得る「上堀詰町空き家プロジェクト」が5月下旬にスタートし、8月からの使用開始を目標に作業が着々と進められています。


毎週水曜日、授業が終わった後の時間を活用し、各回10名ほどの学生が参加。
3階建て家屋の1階部分の整理整頓からスタートし、2階部分の計画立案・解体作業と続きます。
建築学部の生川慶一郎教授や齊藤啓輔講師、芸術学部の玉村嘉章講師らの指導の下、学生たちは教員の予想を上回る勢いでDIYに励んでいます。




スタートからひと月ほど経った6月18日には、内部の塗装作業まで到達。
塗装部分周辺のマスキングや塗料の扱いなど、普段の授業では得られないスキルの習得に、学生たちはとても楽しそうに取り組んでいました。



また、電気関係の処理など資格を必要とする部分は専門家にお越しいただき、建築現場でどのようなやり取りがなされるのかを学生たちが目の当たりにすることになり、まさに実学の場となっています。


さらに本プロジェクトでは、減築を行うとともに、既存部材を再利用して什器をデザインする「アップサイクルデザイン」の研究を行うことも目的の一つとしています。これは建築・デザイン・工芸を学べる本学ならではの取組と言えるでしょう。
今後、どのような研究成果があげられるのか楽しみにしつつ、随時ご紹介してまいります。
