
6月24日、建築学部と大学院建築学研究科の学生たちが、グループ校・京都建築大学校(KASD)の学生たちとともに、グラングリーン大阪のVS.(ヴイエス)で開催中の「安藤忠雄展 青春」を鑑賞し、安藤さんによるギャラリートークに参加しました。


日本を代表する建築家・安藤忠雄さんは80歳を超える今も国内外で数多くのプロジェクトに取り組まれ、建築家の枠組みに留まらない多分野で活躍されています。
今回の展覧会は、安藤さんの過去と現在、さらに未来へのビジョンが、エスキスや建築図面・模型、立体映像などを用いて一望できるよう構成されています。



学生たちは大先輩の50年以上にわたる壮大な建築作品の力に圧倒されながら、友人同士で意見交換したり、引率の教員から設計のポイントや模型の材などについて説明を受けたり、スマホで記録をとったりと、それぞれに今後の建築活動に繋がる学びを吸収していました。






鑑賞後の安藤さんによるギャラリートークでは、安藤さんと長年親交のある本学大学院建築学研究科特任教授 岸和郎先生(建築家)が一緒にご登壇され、安藤さんのお話に続いて「人生初の安藤論」を語られました。
安藤さんからは、みんなに可能性がある時代において「自分の力は自分で」という力強いメッセージをいただき、学生たちは背筋が伸びたようでした。


また、「安藤建築の最良の読者」を自認される岸先生からは、安藤さんの建築のポイント{継続性(一つ仕事をすると、そこから継続して繋がっていき、かつ同一のものは二度とつくらない)/動線(極力遠回りするようにアプローチが工夫されている)/旧い建物の保存改修・リノベーション/社会性}をご教示いただきました。



偉大な先輩からの学びを糧に、学生たちが今後一層の熱意と主体性を持って未来に繋がる建築に取り組んでいくことが期待されます。

