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「京町家再生プロジェクト~人を想い、暮らしをつくる~」第5回が実施されました

7月3日(木)、KYOBI生たちが専門家の方々とともに取り組む「京町家再生プロジェクト~人を想い、暮らしをつくる~」(主催:カンパニートラスト株式会社)第5回が実施されました。

今回は本プロジェクト前半の節目となる学生たちによる課題発表です。
参加学生7名がそれぞれ第2回に考えた京町家の住み手となる「ペルソナ」をブラッシュアップし、ペルソナに応じた京町家における課題・目的とそれらの解決手法ならびに得られる成果を、設計提案の図面と模型も制作して発表しました。

発表に先立ち生川慶一郎教授より、参加学生たちは大学の授業で伝統軸組構法を学ぶ前のため、今回の課題においてまずは模型制作を通して京町家の基本となる構造をしっかり理解することを目指して取り組んだことが説明されました。

学生たちの考えたペルソナは七者七様。それに応じる設計提案も自ずと異なり、図面や模型制作における力の入れどころもさまざまで、1つとして同じもののない7つの案が発表されました。

まだ途中の段階ではありますが、いずれも第4回までの学びがしっかり活かされ、京町家の構造や路地という周辺環境をよく考慮して設計したことが窺われます。

発表後、本プロジェクトで設計を担当する末川協氏(末川協建築設計事務所代表/一級建築士:)よりご講評をいただきました。
全体的に構造をしっかり理解できていることをお褒めいただき、また、奥の間の吹抜けや土間キッチンといった末川氏も考えた魅力的な提案や、全員が苦戦した階段の処理、浴室・洗濯場の見落としなど、良い点と改善が必要な点をご指摘いただき、学生たちは大いに鼓舞された様子でした。

授業課題と並行してプロジェクト課題に取り組むことは結構大変なことですが、学生たちは手を抜くことなく、それぞれに楽しみながら学びを深めつつあります。
次回は並行して進行している実際の京町家再生設計の現場見学を9月に行う予定です。自身の設計提案とくらべて共通点は見つかるでしょうか。どのような気付きを得られるか、今から期待が膨らみます。

建築学部と大学院建築学研究科の学生たちが「安藤忠雄展 青春」を鑑賞しギャラリートークに参加しました
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