カナダとアジアの関係強化に取り組む「カナダ・アジア太平洋財団」(本部=バンクーバー)は8月7日、大阪・関西万博会場内のカナダ館で「女性とビジネス」をテーマに国際円卓会議を開催。カナダ、日本などの女性経営者、起業家ら約20人が、「持続可能な貿易の促進」、「国際的なビジネスパートナーシップの創出」、「気候変動の影響に対する対応」などについて女性の視点から意見交換を行いました。
カナダ、オーストラリアの先住民族出身のデザイナーや起業家は、「コミュニティを維持し、伝統文化を継承するには雇用を創出するビジネスが必要」と、自身が起業した背景を明かすとともに、マイノリティという立場で女性が果たす役割の大きさを強調。一方、新谷由貴代法人本部長は、「日本の伝統産業界はかつては男性だけの世界だったが、本学院で伝統工芸を学ぶ学生は60~70%が女性」「TASKを設立した背景には、長く続いてきた徒弟制度が維持できなくなったという事情がある」などと、日本の伝統工芸が直面する課題や、KYOBI、TASKの取り組みについて説明しました。
参加者たちは互いの固有の事情や共通点について理解を深める一方で、これを機に今後の連携を模索していくことで意見が一致しました。


(2025年日本国際博覧会協会国際局=朝日放送から出向=永野ひかるさん撮影)