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建築学部

二級建築士合格者インタビュー(2021年)

こんにちは、建築学科 学科長の井上です。2021年12月2日(木)に本年度の二級建築士・木造建築士の設計製図試験合格者が発表されました。

本学では、大学の授業とは別に京都建築大学校の授業をWスクール講座という形で受講することができます。

このWスクール講座を大学1・2年の2年間受講し所定の単位を修得し京都建築大学校の課程を卒業すれば、晴れて二級建築士・木造建築士の受験資格が得られます。

その後、3年生の新学期が始まる少し前から建築士受験対策講座が始まります。まずは7月はじめの学科試験に向けての講座を受講し、8月・9月の夏期休暇期間は製図試験に向けての講座が開講されます。

そして12月2日の合格発表まで、入学から数えて2年8ヶ月の長い道のりを経て多くの建築士が誕生しました(詳しくはホームページを参照して下さい)。

今回は、見事合格を勝ち取った3人の3年生に合格者インタビューをさせてもらいました。

出席者:西元愛理さん(左:二級・木造合格)・安田涼真さん(中央:二級合格)・古屋敷有人さん(右:二級合格)

司会:二級建築士合格おめでとうございます。本日は12月2日の合格発表で合格された3名の3年生に集まってもらい、現在の心境や合格までの経緯などについてお伺いしたいと思います。それでは、まず、合格発表の当日の心境と最初に合格を知らせた人などについて聞かせてください。

安田:合格発表の日はちょうど会社説明会の日と重なっていて、発表までドキドキしていました。大学の会議室でソワソワして待っていました。10時30分頃合格者名簿を確認すると番号があって、一人でウォーと叫んでしまいました。その直後に両親に電話をして合格の報告をしました。喜んでくれました。その後彼女にも・・・。その後インスタに情報を載せました。

古屋敷:僕は安田君のインスタグラムを見て合格発表に気がつき受験番号を確認しました。数字があったときは最初信じられなくて、受験票の番号と合格者番号を数回確認しました。その後実家に番号があったことを知らせ、大学の授業に行きました。後ほど実家に大学からのおめでとう通知が届いたとメールで知らせてもらい、合格の実感がわきました。

西元:起きるのが遅くて、寝起きにインスタを見て合格発表されているのを気付きました。二級の合格番号を確認し、その後LINEを見ると親から合格のネタバレを先にされました。

司会:結構のんきですね。最近はSNSから得られる情報が主流なのかな?

安田:僕はいつセンターのウェブサイトで公表されるかわからず、ブサイトに何回もアクセスして発表を待っていました。

司会:個人の性格によりますね。

安田:僕が情報発信して、多くの人が合格発表に気づいたと思います。

司会:それでは遡って設計製図試験当日、受験が終わってからの心境を教えて下さい。敷地が傾斜しているというサプライズがあったと思いますが。

安田:僕は、兵庫県で受験して知り合いが一人しかいなくて、終わったらすぐに2人で「傾斜がやばい」などの情報交換をしました。そのときは半々ぐらいの気持ちで、できた気もするし、できなかった気もするという感じでした。その感情が合格発表までずっと続いていました。少し記入ミスがあり、そのことがずっと気になっていましたが、無事合格できました。

司会:これまでの経験上、ミスしたことを詳しく覚えている人の方が合格している割合が高いですね。

古屋敷:僕も、傾斜に驚いて、すりあわせが怖くて合格発表までは忘れることにしました。ただ、書ききれたので五分五分かなとは思っていました。

西元:私も終わってからすぐに友達としゃべったのですが、文章が学校で練習していたものよりも難しく、傾斜よりも部分詳細図の方が怖かった。終わったときにミスに気がつき、合格発表までの間は絶対落ちたと思っていました。

安田:受験後西元さんと一緒に岡北先生に下書きプランを見せに行ったら、西元さんは「西元さん、いいね」と言われましたが、僕は「安田君、いけ、いけるよ」と微妙な返事をいただき、不安になりました(笑)。

司会:次に、Wスクールを卒業して3年次に受験対策講座に入ったと思いますが、大学の授業との両立についてどう感じていたのかを教えて下さい。

安田:学科試験の対策講座と並行して大学の授業の設計課題を行っていました。3人ともオフィスビルの課題がんばって取り組み、結構いい線まで設計ができていたので、両立できていたと思います。僕は、規則正しい生活をすることによって両立をしていました。

司会;朝から大学で設計演習に取り組みという感じですか?

安田:課題があるから徹夜するとかではなく、12時には絶対寝ると決めていたので授業が終わった隙間時間に大学の課題を行っていました。他の二人は徹夜していたみたいですが・・・。

古屋敷:僕は対策講座との両立を考えて、大学の授業では前期は無理せずに、できるだけ後期の科目を受講するようにしました。極力負担を減らし対策講座に挑みました。必修科目である設計課題に関しては、最初妥協しようと思っていましたが、結局作り込んでいって楽しくなって徹夜してしまったという感じです。

安田:大学も大学の授業と対策講座の両立を考えて、環境を整えてくれていたので、大分助かりました。

西元:私もとれるだけの授業と設計演習だけを受講し対策講座に臨みました。ただ一番大きかったのは、講義がオンラインだったので、登下校の時間がなく授業が終わったらすぐに復習ができたことだと思います。

安田・古屋敷:それは、めっちゃあります(同感)。

西元:あと設計演習は対面だったけど、勉強の息抜きという感覚で制作を行っていたので逆にやりやすかったです。

司会:最後に、今対策講座が終わり授業も忙しいと思いますが、今の状況はどうですか?

安田:一瞬、二級が終わったことで浮かれていましたが、すぐに就活に切り替えないとなと思い、授業も大変ですが就活を頑張っています。資格を得ることができたからと言ってどの企業にでも入れると言うことではないので、今から準備をして、本命の就職先の内定をとりたいと思って授業と共に就活を頑張っています。

古屋敷:同じく、受験後浮かれていましたが、まわりの人の影響もあり就活を頑張ろうと思いました。企業説明会・気になった企業のインターンにちょくちょく参加するなどしています。

安田;受験後、急にやることがなくなり、ちょっと就活してみようかと思って調べてみたら、他の大学の学生はバリバリ就活始めてる様で焦りました。

西元:就活は全くしていません。対策講座でアルバイトができなかった分、就活が始まったら又できなくなるので、アルバイトで貯金しています。

司会:最後の最後に、木造建築士も合格した西元さんに二級と木造の試験についてどの様な印象を持っているか教えて下さい。

西元;今年、二級は鉄筋コンクリート造で、逆に木造は1・2年時に受けてきたWスクールの内容なので、鉄筋コンクリートは夏に新たな知識を全部詰め込んで、木造は今までの知識を使えたという感じです。

安田:二級建築士でがんばりすぎてかなりストレスになっていたと思います。木造建築士の製図になったときにやらなければと思いつつも、少し気が抜けていたようです。

司会:資格を取得したことで最も重要なことは、どちらかというと、自分に自信がついたことだと思います。一つのことをやり遂げた努力というのは誰もが認めてくれることだと思いますし、その自信を残された大学生活や就職活動に生かせてくれたらと思います。本日はどうもありがとうございました。

(教授 井上 晋一)

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