建築学科3年前期に行われた演習課題「都心部の小さなオフィス建築(アーバン・スモール・オフィス)と、そのワークプレイス(仕事の空間)のインテリアデザイン」を紹介します
3年前期は、本学での大きな教育上の特徴になっている、在学中に建築士の資格を得るという目標に向かって、日々講習をうけ、傍にテキスト置き勉強に励むといった学生が多数います。大変ではあるが、集中力と知識が身につく大切な時期でもあります。
課題となっているオフィス建築は、現代においては建築的所作に加え、環境意識・ビジョンとして「サスティナブル(持続可能)」な社会貢献に繋がる企業姿勢がオフィスにも求められています。また内部のワークプレイスは常に仕事の効率が求められるが、その概念は大きく変化し、働き方改革にも対応する質の高いコミュニケーションやコラボレーションを誘発する場、外部環境を有効に取り込んだ計画が必要とされています。
学生作品_1 建物全体を包むランダムな木製ルーバーが、 視線を柔らかく制御しながら、 開放的な開口部を可能にし、 利用者に街とのつながりと新たな刺激をもたらすことが意図されています。



大学近くの大通りに面し、古くから地域住人に親しまれた桜の木のある現況は公園である敷地が設定され、実際に現地を見に行き場所性なども踏まえながらスケッチや3DのCADを使ったパースなどを駆使し、シミュレーションを繰り返しながら図面、ダイヤグラム(設計主旨を図案化したもの)で設計意図をわかりやすく魅力的に提案としてまとめていきます。
毎年 大手企業やハウスメーカーなどにも高い就職率で、採用が決まるのは、資格や このようなプレゼンテーションスキルも大きな要因になっているようです。
学生作品_2 無機質なフレームの中に、生命力をもつ桜というウイルスが入り込み、建築全体へと影響を及ぼしていく姿を、自然との共生、交流、創造性が周囲へ伝播する「感染」という概念で表現している。


働き方においてもイノベーションを起こすようなオフィスとして、google, Apple, Amazonなどの先進的なIT企業や、比較的小規模ながらも、上下階のつながりや外部環境との関係を重視した国内の設計事例などの紹介があり、またビル建築設計の際の基準階やコアの考え方、色々な構造形式の導入事例などが順を追って示され、初めての課題内容にも取り組みやすいようにスケジュールが組まれています。
建築、インテリアを提案する第一、第二課題の後は、5週にわたって構造の基本的な講義が行われ、今回想定されている鉄骨造やコンクリート造の構造図のトレース課題があり、計画と実務での図面表現なども併せて身につけていきます。


(分責 駒井貞治)




